专利摘要:
本発明は、柔軟な材料からなる1つ又はそれよりも多くのプレカット材料部と、少なくとも1つのプレカット材料部がエアバッグ包体の少なくとも一部を収容するエアバッグカバー(5)を形成するように、前記少なくとも1つのプレカット材料部の領域を互いに接続する接続部と、を備える、車両用エアバッグモジュールのエアバッグ包体へと圧縮されたエアバッグ(3)を収容するエアバッグカバーに関する。最後に、少なくとも幾つかの接続部は分離可能に構成され、衝突事故の際に前記エアバッグ(3)が膨張及び展開したとき、該当する接続部が分離される。
公开号:JP2011513130A
申请号:JP2010549139
申请日:2009-03-04
公开日:2011-04-28
发明作者:プラーデル アンドレアス;シュレーダー ディルク
申请人:タカタ・ペトリ アーゲー;
IPC主号:B60R21-217
专利说明:

[0001] 本発明は、請求項1に記載のエアバッグモジュールのエアバッグ包体を収容するエアバッグカバー、請求項19に記載のそのようなエアバッグカバーの製造方法、また更には、請求項23に記載の、エアバッグカバー内にエアバッグを配置する方法に関するものである。]
背景技術

[0002] 衝突事故の際に車両乗員を保護するべくガスで膨張し、従って例えば保護される車両乗員と車両の車体外胴との間で展開する車両用エアバッグモジュールのエアバッグを、少なくとも一部がエアバッグ包体をカップ形状に取り囲むエアバッグカバー内でエアバッグ包体が圧縮されるように収容することが知られている。]
[0003] 言及した種類の公知のエアバッグカバーは、典型的には本質的に寸法が安定化するように構成され(プラスチック材料で製造され)、最も限定された弾性キャップには、膨張時のエアバッグ展開用の開口部を開放するべく、エアバッグカバー内に配置されたエアバッグの膨張の間に、キャップが破断する破断構造が設けられている。]
発明が解決しようとする課題

[0004] 本発明の目的は、新規なエアバッグカバー、その製造方法、及びそのようなエアバッグカバーに、軽量で扱いが簡単なエアバッグの展開を支援するようにエアバッグ包体を組み付けるための方法を提供することである。]
課題を解決するための手段

[0005] 本発明によれば、エアバッグカバーに関するこの問題は、請求項1の特徴によって解決され、また方法に関しては、請求項19及び23の特徴によって解決される。]
[0006] 従って、エアバッグカバーは、柔軟な材料(ないし可撓性材料)、好ましくは伸縮性材料によって製造され、これにより(柔らかい)エアバッグカバーが、そのエアバッグカバー内に配置されるエアバッグ包体の形状に適合される。]
[0007] そのようなエアバッグカバーは、例えば織物材料、プラスチック又は皮革から、簡便且つ軽量に形成することが可能であり、また従ってエアバッグカバーの各車両周辺部に、特には、車両に予定のように装着された際のエアバッグモジュールのエアバッグカバーの状態について言及すると(即ち、エアバッグ視認用の特別な手段を別途設けることのない車両の通常使用の場合に)、エアバッグカバーのうち車両の車内で(車両乗員に)視認可能とされる部位(いわゆる視認可能面)に有利に適用可能とされる。]
[0008] エアバッグカバーは、所定の適正な手段によって互いに接続された1つ又はそれよりも多くのプレカット材料部(予めカットされた材料部分)から製造可能とされ、このため複数の接続部の幾つかは、エアバッグカバー内に配置されたエアバッグの膨張及び展開の際に分離可能な(開裂ないし破断する)接続部として構成され、これによりエアバッグの展開動作が特に影響を受け得る。]
[0009] エアバッグの柔軟性、また必要に応じては弾性によって、エアバッグカバーの特定の接続が分離されたときにエアバッグの展開が可能となるのみならず、エアバッグカバーの特定の接続部の分離が未だ生じていない状態においても、エアバッグカバーの柔軟性、また必要に応じては弾性により、展開エアバッグが既に所定の膨張状態になり得る。]
[0010] 特に、エアバッグ包体を収容するエアバッグカバーの柔軟な壁部に、分離可能に固定された少なくとも1つのループを配置することも可能であり、このため膨張時のエアバッグ展開圧の作用下で、ループの固定が解除され、これによりそれに応じて各ループの領域でのエアバッグカバーの柔軟な壁部が増え、またエアバッグカバーの内部のエアバッグ包体の更なる膨張が許容され、また促進される。]
[0011] 本発明により形成された柔軟なエアバッグカバーと、エアバッグカバー内に組み入れられるエアバッグ包体とを所定の構造ユニット(エアバッグユニット)へと組み合わせるためには、従来技術において知られたようにカバー内へとエアバッグ包体を押圧する必要はなく、カバーはその柔軟性を用いることで回転によりエアバッグ包体を覆う折り返しが可能とされ、このため更に、エアバッグ包体まわりを一周する例えば弾性リングの形態の固定手段(特には、プラスチック製バンドによって形成されたもの)は、カバーの回転後にモジュールラック又は別の保持部に対してカバーを固定する機能を果たす。]
[0012] 更に、エアバッグは、特にエアバッグカバーの回転によりエアバッグ包体を覆って折り返されるエアバッグカバー内への配置前に、少なくとも一箇所でエアバッグカバーに、特にはエアバッグカバーのカバー部に接続されるように構成され得る。]
[0013] この結果、エアバッグは、少なくとも一箇所でエアバッグカバーに、特にはエアバッグカバーのカバー部に既に接続された後にのみ、エアバッグ包体へと有利に圧縮され得る。]
[0014] エアバッグとエアバッグカバーとが直接的に接続される必要はなく、この目的において、一方ではエアバッグカバーに接続され、他方ではエアバッグに接続される中間層を設けることもできる。]
[0015] エアバッグがエアバッグカバー、特にカバー部に接続されることにより、更にエアバッグのうちエアバッグカバーに接続された部位とエアバッグカバーとの相対位置、特にはそのカバー部との相対位置が、ステアリングホイール内に組み付けられた乗員エアバッグモジュールの場合にも常に同一に維持されるという有利な点がある。]
[0016] 本発明の一実施の形態によれば、エアバッグカバーは、エアバッグ包体を取り囲むシェル部と、シェル部の前面側に設けられたカバー部とを有し、このためカバー部は、展開エアバッグ用の開口部を開放するべく、エアバッグの展開の間に少なくとも一部がシェル部から分離可能とされる。]
[0017] そのため、一方では、少なくとも一部がシェル部に接続されたエアバッグの展開後においても、エアバッグカバーのカバー部がとどまり、即ちカバー部がシェル部に強固に接続されている(破断することができない)。他方では、エアバッグカバーは、そのカバー部が分離可能又は破断可能な接続部によって独占的にシェル部に接続されるよう構成可能とされ、これによりエアバッグカバー内に配置されたエアバッグの膨張及び展開の間に、エアバッグカバーのカバー部がシェル部から完全に分離される。エアバッグの膨張及び展開の間に車内へと展開されるエアバッグカバーのカバー部が制御されない場合を回避するべく、カバー部とエアバッグカバー内に配置されたエアバッグとの間に、(必要に応じ中間層を介して間接的に)長時間接続を継続する(耐久性の高い)接続部を形成可能とされる。]
[0018] エアバッグカバー、特にエアバッグカバーのカバー部が柔軟で、従って比較的柔らかい構成であるため、その長時間接続を継続する接続部がエアバッグにおける車両乗員の怪我の危険性を抑え、エアバッグとそれに固定されたカバー部とを有するガスクッション装置の表面形状については、カバー部に柔軟な材料を適切に選択することによって、衝突事故発生の際の車両乗員の保護効果が更に最適化され得る。]
[0019] 柔軟な材料からなるエアバッグカバーは、衝突事故の際に膨張可能且つ展開可能なエアバッグ包体を収容する機能を果たすカバーのみを有利に形成する。特に形状が安定化したモジュール収容体内にともに収容される折り畳みエアバッグ包体の柔軟なケーシングの事とされ、柔軟なエアバッグカバーは、その膨張及び展開の前においては保護される車両乗員から離間する。従って、エアバッグ包体の収容体としての機能を有する柔軟なエアバッグカバーの外側に別のモジュール構成要素が設けられない。換言すれば、柔軟なエアバッグカバーは、少なくとも該当するエアバッグモジュールによって保護される車両乗員の方向に関し、また必要に応じて保護される車両乗員の方向への膨張の間にエアバッグが拡張する主展開方向の対角線方向に関し、該当するエアバッグ包体の最も外側のケーシングを形成するため有利とされる。]
[0020] エアバッグカバーは、更に、圧縮された(特にはコンパクト化された)状態のエアバッグ包体としてエアバッグを保持する機能を果たし(一方でエアバッグがカバーによって、より具体的にはその内側に保持される状態とされ)、或いは少なくとも当該保持に寄与することが可能とされる。]
[0021] 柔軟なエアバッグカバーは、少なくとも1つの(平坦状の平らな)プレカット材料部から有利に形成可能とされ、少なくとも1つのプレカット材料部の領域が適切な接続部(少なくとも一部が分離可能又は破断可能な接続部として構成される)で互いに接続される。]
[0022] 本発明の更なる詳細及び有利な点は、図面に基づく以下の実施形態の記載によって明確化される。]
図面の簡単な説明

[0023] 柔軟なエアバッグカバーを備えたエアバッグモジュールの分解斜視図である。
図1に示す種類のエアバッグカバーを、エアバッグモジュールのエアバッグを覆ってエアバッグカバー全体を回転させることによって折り返すための準備ステップを示す図である。
図1に示す種類のエアバッグカバーを、エアバッグモジュールのエアバッグを覆ってエアバッグカバー全体を回転させることによって折り返すための準備ステップを示す図である。
図1に係る第1実施の形態の柔軟なエアバッグカバーを該当するエアバッグと共に示す側面図である。
エアバッグが省略された状態の図3aの構成の断面図である。
図1に係る第2実施の形態の柔軟なエアバッグカバーを、その中に配置されたエアバッグと共に示す側面図である。
エアバッグが省略された状態の図4aの構成の断面図である。
図1に係る第3実施の形態の柔軟なエアバッグカバーを、その中に配置されたエアバッグと共に示す側面図である。
エアバッグが省略された状態の図5aの構成の断面図である。
図1に係る第4実施の形態の柔軟なエアバッグカバーを、その中に配置されたエアバッグと共に示す側面図である。
エアバッグが省略された状態の図6aの構成の断面図である。
ステアリングホイール内に組み付けられた図1に示す種類のエアバッグモジュールを、エアバッグが展開された状態にて示す図であって、柔軟なエアバッグカバーがヒンジ状のカバー部を有する。
ステアリングホイール内に組み付けられた図1に示す種類のエアバッグモジュールを、エアバッグが展開された状態にて示す図であって、エアバッグカバーは、エアバッグに強固に接続されたカバー部を有する。
複数のプレカット材料部が破断縫い目によって互いに接続された構成の柔軟なエアバッグカバーのシェル部の断面図である。
図9に示す実施形態の変更例であって、柔軟なエアバッグカバーのワンピース構造のシェル部において、複数のループが破断縫い目によって形成された構成を示す図である。
図10aのシェル部が破断縫い目の分離後の状態にて示される図である。
図3a及び図3bにおける柔軟なエアバッグカバーを形成するための第1実施の形態の平坦状の平らなプレカット材料部を示す図である。
図3a及び図3bにおける柔軟なエアバッグカバーを形成するための第2実施の形態の平坦状の平らなプレカット材料部を示す図である。
図4a及び図4bにおける柔軟なエアバッグカバーを形成するための第1実施の形態の平坦状の平らなプレカット材料部を示す図である。
図4a及び図4bにおける柔軟なエアバッグカバーを形成するための第2実施の形態の平坦状の平らなプレカット材料部を示す図である。
図5a及び図5bにおける柔軟なエアバッグカバーを形成するための一実施の形態の平坦状の平らなプレカット材料部を示す図である。
図6a及び図6bにおける柔軟なエアバッグカバーを形成するための一実施の形態の平坦状の平らなプレカット材料部を示す図である。
図1に示す種類のエアバッグモジュールを備えた車両ステアリングホイールを示す図である。
図15aの構成の変更例を示す図である。
図1のエアバッグモジュールの変更例を、エアバッグモジュールが装着されるステアリングホイールとともに示す図である。
図16aの構成をエアバッグモジュールの装着状態にて示す図である。
図16bの構成の変更例を示す図である。] 図1 図10a 図15a 図16a 図16b 図3a 図3b 図4a 図4b 図5a
実施例

[0024] 図1には、車両用のエアバッグモジュールの分解斜視図が示されており、このエアバッグモジュールは、その上にエアバッグモジュールが配置され車両に固定され得るモジュールラック1と、衝突事故の際に車両乗員を保護する機能を果たすガスクッションを形成するべく、エアバッグ膨張用のガスジェネレータ(「ガス発生器」ともいう)25を備えるジェネレータアセンブリグループ2と、圧縮状態のエアバッグ包体の形態のエアバッグ3と、ジェネレータアセンブリグループ2の少なくとも一部とを収容するエアバッグカバー5を含む構成とされる。] 図1
[0025] 図1に示すエアバッグモジュールは、車両のステアリングホイール内に装着される構成、より詳細には、ステアリングホイールのスポークが延在し、またいわゆるステアリングホイールハブが配置されるステアリングホイールの中央部に装着される構成とされる。これについては、更に図7,8及び図15に基づいて、以下により詳細に説明される。] 図1 図7
[0026] 図1に示す種類の異なるエアバッグモジュールの以下の説明は、車両ステアリングホイールへの装着用にそれぞれ準備されるエアバッグモジュールの典型例のみとされる。特にエアバッグカバーの変更に関する実施形態によって説明される本発明は、別のエアバッグモジュールにも適用可能とされる。] 図1
[0027] 図1に示すエアバッグモジュールの実施形態の場合には、モジュールラック1は、(円環状の)保持プレート10(「保持手段」ともいう)によって形成されるとともに、モジュールラック1上には、エアバッグカバー5を固定する機能を果たすよう曲げられた外側リム(外周リム)14が設けられている。更に、モジュールラック1には、ここでは固定開口の形態の固定部12が設けられており、モジュールラック1にジェネレータアセンブリグループ2を固定するべく、ジェネレータアセンブリグループ2のうち、ここでは固定ボルトの形態の固定要素22が固定部に係合可能とされる。従って、ジェネレータ側の固定要素22は、ポット形状のガスジェネレータの形態のガスジェネレータ25を収容するジェネレータラック20に配置されている。] 図1
[0028] 例えばジェネレータ側の固定ボルト又はネジボルトの形態の固定要素22が、モジュールラック側の固定開口の形態の固定部12に係合して、図示省略の取り付けナットによって固定されるようにして、ジェネレータアセンブリグループ2がジェネレータ側の固定要素22を介してモジュールラック1に適正に固定されると、そのときジェネレータアセンブリグループ2は、そのジェネレータラック20がモジュールラック1の保持プレート10に対して保持され(当接ないし位置決めされ)、またガスジェネレータ25は、モジュールラック1の(円形状の)凹部(「開口部」ともいう)15に係合する。]
[0029] 衝突事故発生の際にガスジェネレータ25によって膨張するエアバッグ3は、エアバッグ3を圧縮してコンパクト化する手段、例えば折り畳み、詰め込み、又は他の適正な手段によって、エアバッグモジュールに装着されるエアバッグ包体へと圧縮される。従って、このエアバッグ包体は、ガスジェネレータ25がガス発生部(ガス流出開口を有する部位)において突出する(断面が円形状の)凹部(「開口部」ともいう)35を備え、これにより衝突事故発生の際にガスジェネレータ25から放出されたガスは、エアバッグ3内へと速やかに流入可能とされる。]
[0030] エアバッグカバー5は、柔軟(「可撓性を有する」ともいう)で、且つ伸縮自在な材料から製造され、エアバッグ3をガスジェネレータ2及びモジュールラック1とともに収容する機能を果たし、これによりこれらの要素は、エアバッグアセンブリグループとして、車両に、ここでは特に車両ステアリングホイールに装着される。]
[0031] エアバッグカバー5は、ここでは円形の(本実施の形態では、ほぼ環状の)外周シェル部6と、シェル部6の前方側ないし前面側に設けられたカバー部7とを備え、これによりシェル部6及びカバー部7は、互いにエアバッグ3及びジェネレータアセンブリグループ2及びモジュールラック1のために本質的にポット形状の凹部を形成する。]
[0032] 以下に図2a及び図2bによって更に記載されるように、エアバッグカバー5は、その柔軟性及び弾性のため、エアバッグカバー5が回転によってエアバッグ3(及びジェネレータアセンブリグループ2及びモジュールラック1)の上方にて折り返されるように、エアバッグ3(及びジェネレータアセンブリグループ2及びモジュールラック1)用の指定の収容体として構成可能とされる。] 図2a 図2b
[0033] また、エアバッグカバー5は、その柔軟性及び弾性のため、エアバッグ包体3を圧縮してコンパクト化し、及び/又はエアバッグ包体を圧縮状態で、特にコンパクト化された状態で保持する機能を果たすことが可能とされる。このため、エアバッグ3は、エアバッグカバー5によって、シェル部6及び/又はカバー部7上において、より具体的には内面6i又は7i上にて支持可能とされる。これにより、エアバッグ3は、同時に柔軟なエアバッグカバーに所定形状を押し付ける、或いはエアバッグカバーの成形された形状を安定化させることに寄与する。]
[0034] 柔軟なエアバッグカバー5は、特に図11aから図14によって以下に説明されるように、1つ又はそれよりも多くの(平坦状の平らな)プレカット材料部(「予め材料がカットされた部分」ともいう)からなり、当該材料部は、均質化のため、且つ、エアバッグカバーの触感を最適化するために、必要に応じて、発泡材料又は別の(柔軟な)パネル材料で形成される。このことは特に、エアバッグカバー又はエアバッグモジュールが、車両に予定のように規定の状態で装着され、したがって車内で(車両乗員に)視認可能とされた場合に、エアバッグカバーの当該材料部に対して、例えばいわゆる可視面を形成するカバー部7に対して当てはまる。] 図11a 図14
[0035] 少なくとも1つのプレカット材料部の領域は、1又は複数のプレカット材料部からエアバッグカバー5を形成するために、接続部(「接続箇所」ないし「接続位置」ともいう)を介して互いに接続され、保護される車両乗員に向かうエアバッグ3の展開及び膨張を許容する開口部をエアバッグカバー5に設けるために、接続部の少なくとも一部は、エアバッグ3の膨張及び展開の間に分離可能(破裂可能)な接続部として構成される。]
[0036] エアバッグカバー5の柔軟性及び弾性のため、衝突事故の際に展開するエアバッグ3は、エアバッグカバー5の開口部の開放前においても制限された範囲での膨張が可能とされる。これは、必要に応じて、エアバッグ3の展開プロセスを最適化するのに用いることができる。]
[0037] 図1,図2a及び図2bによって明確化されるように、柔軟で伸縮可能なエアバッグカバー5は、エアバッグカバー5が最初に図2aに示されるような回転状態(裏返し状態)又は折り返し状態となるように、モジュールラック1に固定可能とされ、(図1に示すように)予定のように規定状態に配置されたエアバッグカバー5の内壁部(内面)6i,7iによって折り返し状態のエアバッグカバー5の外壁部(従って、シェル部6及びカバー部7の外壁部)を形成する一方で、(図1に示すように)予定のように規定状態に配置されたエアバッグカバー5の外壁部(外面)6a,7aによって、折り返し状態のエアバッグカバー5の内壁部が形成される。] 図1 図2a 図2b
[0038] 例えば、図5a及び図5b、また図6a及び図6bに示すような幾つかの実施形態では、エアバッグ3を例えば縫い目(継ぎ目)の形態の適切な接続部32を介して、エアバッグカバー5、特にそのカバー部7に固定するよう構成され、この接続は、図2に示すように、エアバッグ化バー5が折り返された状態、すなわち当該エアバッグカバーが再び回転されて(裏返されて)エアバッグ3を覆って折り返される前の状態において有利に行なわれる。] 図5a 図5b 図6a 図6b
[0039] 従って、図2aによれば、エアバッグ3は、接続部32を介してエアバッグカバー5にすぐに当接するのではなく、引き続き更なる別の接続部82によってエアバッグカバー5に、即ちそのカバー部7に固定される中間層8に当接する。すなわち、この中間層8は、エアバッグカバー5のカバー部7とエアバッグ3との間に延在している。] 図2a
[0040] 図2aに示す状態では、エアバッグは、最初は未だエアバッグ包体へと圧縮されていない。図2a及び図2bに示す実施形態では、エアバッグ3を接続部32、中間層8、及び折り畳み又は襞付けによる別の接続部82を介してモジュールカバー5に接続した後においてのみ、この圧縮が行われる。] 図2a 図2b
[0041] 図1、図2a及び図2bによれば、更に、エアバッグカバー5が、カバー部7から離間する反対側の(開口)自由端面に固定手段を備えることが示されており、当該固定手段は、ここではエアバッグカバー5をモジュールラック1に固定する機能を果たす、シェル部6まわりを一周する(例えば、プラスチック材料からなる)装着リングの形態の固定手段とされている。] 図1 図2a 図2b
[0042] エアバッグ包体へと圧縮されたエアバッグ3をエアバッグカバー5の中に詰め込むために、柔軟性及び弾性の利用により図2aで矢印によって示されるように、圧縮されたエアバッグ3が回転され(裏返され)、また折り返され、このためエアバッグカバー5、より詳しくはそのシェル部6は、モジュールラック1の方向に所定荷重が付加されることによって軸方向に関し拡張ないし伸長し、エアバッグカバー5、より詳しくはそのシェル部6は、図2bが参照されるように、(プラスチック材料によって製造された帯状部材の形態の)装着リングの端部が、モジュールラック1及びその曲げられたリム部(外側リム)14まわりに突出する。エアバッグカバー5をモジュールラック1(保持手段)に固定するために、装着リング4(「固定手段」ないし「固定リング」ともいう)が設けられたエアバッグカバー5の自由端部、或いは図2bにおけるシェル部6は、最後にもう一度内側に回転され(エアバッグカバー全体が折り返され)、これにより装着リング4は、モジュールラック1の折り曲げられた湾曲したリム部14の内面に直面して延在する。] 図2a 図2b
[0043] エアバッグカバー5が装着リング4を介してモジュールラック1へ二次元的に固定されるため、当該装着リングを縫い目又は別の種類の手段によってエアバッグカバー5の内壁部に有利に固定することができ、それに応じて一様に二次元的な荷重伝達が生じ、これによりエアバッグカバー5及びモジュールラック1が互いに固定された領域においては、エアバッグカバー5全体に一定の十分な張力が生じる。]
[0044] エアバッグカバー5の回転(裏返し)によって、エアバッグ包体としてのエアバッグ3の挿入(同時にエアバッグカバー5内へのモジュールラック1及びジェネレータアセンブリグループ2の挿入)が終了した後は、特に図1及び図2bに示されているように、特にその外壁部6a,7aは再び外側に配置され、またその内壁部6i,7iが再び内側に配置される。] 図1 図2b
[0045] 図2bに点線として図示されるように、エアバッグカバー5の内側に、特にはそのシェル部6の前面に必要に応じて、(本質的に形状が安定化し環状に一周する)側壁部16を設けることができ、当該側壁部は、(その上側カバー領域で開放される部位として)エアバッグ包体を(環状に)取り囲み、またそのカバー部7に至るまで突出可能とされる。このため、エアバッグカバーの外形の更なる安定化が達成できる。そのような側壁部16は、またモジュールラック1と一体状の構成要素(例えば、ワンピース構造)を形成することができ、或いは一方では、モジュールラック1に接続可能な分離部分として構成することが可能とされる。] 図2b
[0046] 図3aから図6bには、即ち図3a,図4a,図5a及び図6aのそれぞれの場合の側面視においては、エアバッグカバー5の別実施の形態が図示されており、このためエアバッグカバー5内へ挿入されたエアバッグ3は、それぞれの場合において点線で示されており、また図3a,図4a,図5a及び図6aのそれぞれの場合には、各エアバッグカバーのシェル部6の断面にて示されており、このためエアバッグカバーは図示されていない。] 図3a 図4a 図5a 図6a 図6b
[0047] 図3a及び図3b、又は図4a及び図4bの2つの実施形態は、それぞれの場合に、各エアバッグカバー5のカバー部7が、所定の補助領域において、例えば縫い目ないし継ぎ目の形態の強固で分離不能な接続部72を介してエアバッグカバー5のシェル部6に常時に接続される実施形態に関するものである。それとは対照的に、別の補助領域では、各カバー部7は、例えば破断縫い目ないし破断継ぎ目の形態の少なくとも1つの分離可能な接続部74を介してシェル部6に接続されている。これにより、カバー部7とシェル部6との間の接続は、各エアバッグカバー5の内部に配置されたエアバッグ3の膨張及び展開の間に、部分的に、即ち分離可能な接続部74においては解除され、また別の部位、即ち常時接続部72においては維持されることとなる。従って、図3a及び図4aにそれぞれ示すように、接続部72は、エアバッグ3の膨張及び展開の間において、エアバッグカバー5のカバー部7の開放を許容するヒンジ(ちょうつがい)を形成する。] 図3a 図3b 図4a 図4b
[0048] 一方で図3a,3bの実施形態と、他方で図4a,4bの実施形態とでは、各シェル部6の構成が異なっている。] 図3a 図4a
[0049] 図3a,3bの場合には、シェル部6は、エアバッグ3を取り囲むシェルとして、その中に配置されたエアバッグ3の膨張及び展開の間には開放されないように構成されている。従って、図3a及び図3bの実施形態において、シェル部6は、1片の柔軟なプレカット材料部とされ、シェル部に配置されたエアバッグ3を環状に取り囲み、ここではエアバッグ3の膨張及び展開の間には分離可能とされない縫い目ないし継ぎ目の形態の常時接続部62を介して両端部が互いに強固に接続されている。] 図3a 図3b
[0050] これに比べて、図4a及び図4bの実施形態では、シェル部6は、エアバッグカバー5内に設けられたエアバッグ3の膨張及び展開の間に開放可能とされ、そのためここでは破断縫い目ないし破断継ぎ目の形態の、分離可能な接続部64がシェル部に設けられている。従って、図4a及び図4bの実施形態では、シェル部6は、複数の(4つの)プレカット材料部からなり、それらプレカット材料部はそれぞれ、分離可能な接続部64を介して端部にて互いに接続されている。] 図4a 図4b
[0051] 図3a,図3b;図4a,図4bの変更例として、常時接続部及び分離可能な接続部62,64は、勿論、各シェル部6を形成するべく互いに組み合わせられることもでき、また、(2つの)端部が(破断縫い目ないし破断継ぎ目の形態の)分離可能な接続部を介して閉鎖された環状の1つのプレカット材料部のみから、拡張するシェル部6を形成することもできる。] 図3a 図3b 図4a 図4b
[0052] 図5a,5b及び図6a,6bの実施形態の場合には、図3aから図4bの実施形態とは異なり、各エアバッグカバーのカバー部7は、該当するシェル部6に対し専ら分離可能に接続され、即ち、ここでは破断縫い目ないし破断継ぎ目の形態の分離可能な接続部74を介して接続されており、これにより各カバー部7は、各エアバッグカバー5内に配置されたエアバッグ3の膨張及び展開の間に、該当するシェル部6から完全に分離される。該当するシェル部6からの分離後に、各カバー部7の動作が制御不能となるのを防止するべく、各カバー部7は、該当するエアバッグ3の一部に対し接続部32を介して常時に接続されている(所定の中間層を介して直接的又は間接的に)。] 図3a 図4b 図5a 図6a
[0053] 一方で図5a,5bの実施形態と、他方で図6a,6bの実施形態とでは、図3a,3b及び図4a,図4bの実施形態と同様に、各シェル部6の構成が異なっている。] 図3a 図4a 図4b 図5a 図6a
[0054] 図5a,5bの実施形態の場合には、図3a,図3bの実施形態の場合と同様に、該当するエアバッグ3の膨張及び展開の間に、シェル部6は開放しない。これに比べて、図6a,図6bの実施形態の場合には、図4a,図4bの実施形態に一致して、エアバッグ3を取り囲むシェル部分として、エアバッグ3の膨張及び展開の間に開放するシェル部5が設けられている。] 図3a 図3b 図4a 図4b 図5a 図6a 図6b
[0055] 図7には、図3a及び図3bにおけるエアバッグカバーの断面図が示されており、このエアバッグカバーは、ハブNと、このハブから偏向されたスポークSと、スポークSに接続された環状のステアリングホイールリムKとを有する車両ステアリングホイールL内に挿設されており、これによりエアバッグカバー5内に配置されたエアバッグ3を膨張させるためのガスジェネレータ25が、ハブN上のステアリングホイール中央領域に設けられている。] 図3a 図3b 図7
[0056] 図7の実施形態では、エアバッグ3は、既に大部分が膨張し及び展開しており、展開するエアバッグ3用の開口部を開放するべく、エアバッグカバー5がシェル部6に対するカバー部7の回転によって開放されている。] 図7
[0057] 図7の実施形態では、これに対してシェル部6は、開放されておらず、エアバッグ3の膨張及び展開が生じた後も環状のシェル部を維持し、このため一方ではエアバッグ3の膨張及び展開の間に、その柔軟性及び弾性によって図7に示すように変形する。このため、径方向r、即ちステアリング軸に平行に延在する軸方向aと垂直な方向に関するエアバッグ3の側方展開を促進することができる。従って、エアバッグ3の膨張及び展開の間には、主展開軸方向aに沿ってエアバッグが拡張することに加えて、それに垂直な径方向rに関してエアバッグ3の更なる拡張も許容される。] 図7
[0058] 図7の構成の変更例では、図4a及び図4bに示されるようなエアバッグカバー5を使用することによって、エアバッグ3の膨張及び展開の間にエアバッグカバーのシェル部6が開放可能とされる。このため、図4bに示すように、シェル部6に該当する分離可能な接続部64(破断縫い目ないし破断継ぎ目)が設けられなければならない。これによりエアバッグ3は、ガスジェネレータ25による膨張時において、径方向の展開が更に促進される。] 図4a 図4b 図7
[0059] 図8には、図7に示されるように、車両ステアリングホイールLと、エアバッグカバー内に配置されたエアバッグ3を膨張させるためのガスジェネレータ25とを備えるエアバッグカバーが再度示されており、即ち、エアバッグ3の大部分が既に膨張して展開した後の状態が示されている。] 図7 図8
[0060] 図8の構成は、図7に示す構成とは異なり、図5a及び図5bに示す種類のエアバッグカバー5に基づいており、従ってエアバッグ3の膨張及び展開の間にシェル部6から完全に分離し、また図5aに示すような該当する接続部32を介して、エアバッグ3、特に膨張及び展開の間に保護される車両乗員に向けて移動するエアバッグ部に対し常時に接続された状態を維持するカバー部7を備えている。エアバッグカバーのカバー部7に対して柔軟で柔らかい材料を使用するため、従って保護される車両乗員がそのカバー部によって怪我を被ることがない。実際は、カバー部7に対して適切な材料を使用することによって、エアバッグ3の保護効果を最適化することができる。] 図5a 図5b 図7 図8
[0061] 図8の構成の変更例として、図7の構成の場合のように、エアバッグ3の膨張及び展開の間に、即ち図6bに示すようにシェル部6に設けられた分離可能な接続部64を使用することによってシェル部6が開放するように構成することもできる。] 図6b 図7 図8
[0062] 図9には、図4b及び図6bに図示された種類のシェル部6に基づく断面が示されており、当該シェル部は、4つのプレカット材料部60a,60b,60c,60dからなり、これらプレカット材料部はその自由端領域において(破断縫い目ないし破断継ぎ目の形態の)接続部64を介して互いに接続され、図9において各矢印で示されるような展開エアバッグの圧力作用下では、シェル部6は最初にその柔軟性及び弾性のため、接続部64が分離される前に変形する。シェル部の柔軟性及び伸縮性に関するこれらの特性は、特にシェル部6によって環状に取り囲まれるエアバッグの膨張時の挙動を最適化するのに使用可能とされる。] 図4b 図6b 図9
[0063] 図10aには、図9のシェル部6の変更例が示されており、ここではエアバッグカバーのシェル部6は、ここでは破断縫い目ないし破断継ぎ目の形態の分離可能な接続部64によって固定されたループ(「環状部」ともいう)61が部分的に配置されている。図10aにおいて外方へ向かう矢印によって示される展開エアバッグの圧力作用下では、シェル部6上の接続部64が分離され、また(材料部分が集合した集合体を形成している)ループ61は、図10bに示すように、シェル部6のシェル面の一部に併合される。これにより、シェル部6によって取り囲まれた空間が拡大され、従ってシェル部内に配置されたエアバッグは径方向に関しより大きく拡張される。] 図10a 図10b 図9
[0064] 図10a及び図10bによって示される実施形態の場合には、シェル部6は、断面が図示されているように、1片の(ワンピース構造の)柔軟なプレカット材料部60によって形成されている。一方では、互いに接続された複数のプレカット材料部からなるシェル部6内で、ループ61を使用することもできる。] 図10a 図10b
[0065] 次に例示された図11a,図11b,図12a,図12b,図13及び図14には、プレカット材料部の異なる変更例が示されており、それぞれの場合に柔軟なエアバッグカバー5を形成することができる。] 図11a 図11b 図12a 図12b 図13 図14
[0066] 従って、該当するプレカット材料部は、それぞれの場合に柔軟性材料、特に織物材料、十分な柔軟性を有するプラスチック材料(例えば、プラスチック製のフィルムないし箔の形態の材料)、十分に柔軟な皮革、或いは合成皮革、或いは伸縮性に関し有利とされ、また車室の設計に適合する比較的柔軟性の高い材料からなる。]
[0067] 図11b,図12a,図12b,図13及び図14に示すように、エアバッグを製造するのに複数の別個のプレカット材料部を使用する場合、これらを異なる材料によって構成することもできる。] 図11b 図12a 図12b 図13 図14
[0068] エアバッグカバーを形成するべく複数のプレカット材料部を接続するのに、既に何度も言及した縫い目ないし継ぎ目の他に、例えば接合(溶接)や接着を用いることもできる。]
[0069] 図11aから図14における参照符号62,72は、プレカット材料部のうち、各エアバッグ内に配置されたエアバッグの膨張及び展開の間には分離されない領域間に設けられる常時接続部が示されている。これに対して、参照符号64,74は、該当するエアバッグ用の開口部を開放するべく、各エアバッグカバーにおけるエアバッグ展開圧力作用下で分離される1又は複数のプレカット材料部の間の分離可能な(破断可能な)接続部に関するものである。] 図11a 図14
[0070] 図11aの実施形態では、所定のエアバッグカバー5を形成するべく、1片の平坦状の平らな材料部が設けられており、このエアバッグカバーは、シェル部6を形成するための第1のプレカット材料部60と、エアバッグカバー5のカバー部7を形成するための第2のプレカット材料部70を備えており、これにより2つのプレカット材料部60,70は、該当する接続領域67を介して1片構造(ワンピース構造)として互いに接続される。この接続領域67は、同時に、エアバッグの膨張及び展開の間にカバー部7の開放を許容するヒンジ領域(ちょうつがいとして構成される領域)を形成する。] 図11a
[0071] シェル部6を形成する第1のプレカット材料部60には、図11aに示されるプレカット材料部からエアバッグカバー5を形成するための円形部分が配置され、また、このプレカット材料部60の自由端部同士が常時接続部62を介して互いに接続される。その後、カバー部7を形成するプレカット材料部70は、接続領域67の外側において分離可能な接続部74を介してシェル部6の前面側に接続される。] 図11a
[0072] 図11bには、図11aのプレカット材料部の変形例が示されており、このプレカット材料部では、エアバッグカバー5のシェル部6及びカバー部7は、それぞれ個別のプレカット材料部60又は70によって形成される一方、ヒンジを形成するために強固な常時接続部72を介して互いに接続される。] 図11a 図11b
[0073] 結果的に、各エアバッグ3の膨張及び展開の間には開放しないシェル部6と、折り返し可能なカバー部7とを備える、図3a及び図3bに示されるエアバッグカバー5において、図11aに示される種類の構成、及び図11bに示される種類の構成が想到される。] 図11a 図11b 図3a 図3b
[0074] 図12aには、図11aの構成の変形例が示されており、ここでは複数のプレカット材料部60a,60b,60cによって、例えば3つのプレカット材料部によってシェル部6が形成可能とされ、当該プレカット材料部は分離可能な接続部64によって互いに接続され、このためシェル部6を形成する1つのプレカット材料部(60b)は、カバー部7を形成する1つのプレカット材料部70として接続領域67を介して1片構造で接続され、一方でシェル部6を形成する別のプレカット材料部60a,60bは、分離可能な接続部74を介して、カバー部7を形成するプレカット材料部70に接続される。] 図11a 図12a
[0075] 図12bには、図11bの構成の変形例が示されており、ここではシェル部6は、複数のプレカット材料部60a,60b,60cによって形成され、その中の1つ(60b)は、該当する強固な接続部72を介して、カバー部7を形成するプレカット材料部70に接続され、またその他のプレカット材料部(60a,60c)は、分離可能な接続部74を介して単に接続される。] 図11b 図12b
[0076] 図4a及び図4bに示される種類のエアバッグカバーはそれぞれ、図12aの構成及び図12bの構成によって形成され、エアバッグ3の膨張及び展開の間に開放するエアバッグ部6と、折り返し可能なカバー部7とを備えている。] 図12a 図12b 図4a 図4b
[0077] 図13には、図11bの構成の変形例が示されており、ここではエアバッグカバー5のカバー部7を形成する1片構造のプレカット材料部70が、分離可能な接続部74を介してエアバッグカバー5のシェル部6を形成するプレカット材料部60の前面側に単独で接続される。これにより、図5a及び図5bに示される種類のエアバッグカバーが形成され、シェル部6は、エアバッグカバー5に配置されたエアバッグ3の膨張及び展開の間は閉鎖されたままとされ、一方でカバー部7は、シェル部6から完全に分離される。] 図11b 図13 図5a 図5b
[0078] 最後に、図14には、図13の構成の変形例が示されており、ここではシェル部6は、複数の別体のプレカット材料部60a,60b,60cからなり、これらプレカット材料部は、それらの端部領域において分離可能な接続部64を介して互いに接続される。これにより、図6a及び図6bに示される種類のエアバッグカバーでは、エアバッグカバー内に配置されたエアバッグ3の膨張及び展開の間に、シェル部6は接続部64の分離によって開放されるとともに、カバー部7はシェル部6から完全に分離されることがわかる。] 図13 図14 図6a 図6b
[0079] 特に図15a,図15b,図16a及び図16bによって示されるように、異なる原理で前述した種類の柔軟なエアバッグカバーは、異なる形状での製造が可能とされ、従って異なるエアバッグモジュールへの挿設が可能とされる。] 図15a 図15b 図16a 図16b
[0080] 図15aには、図1で説明したような種類の本質的に中空円筒状のエアバッグカバー5が示されており、このエアバッグカバーは、シェル部6とその前面側に設けられたカバー部7を備え、ステアリングホイールハブNの上方の中央領域に2つのスポークを有する車両ステアリングホイールL上に配置されており、またステアリングホイールの中央領域に設けられたエアバッグモジュールM、従ってエアバッグとこのエアバッグを膨張させるためのガスジェネレータとを収容している。] 図1 図15a
[0081] そのようなエアバッグモジュールMは、例えばスナップ接続又はラッチ接続によって、車両ステアリングホイールL上の骨格に接続され、またこれによりエアバッグモジュールM上に作用する所定荷重によってホーン機能が起動可能となるようにステアリングホイール骨格上に移動可能に配置され得る。]
[0082] 柔軟なエアバッグカバー5上に、特にはそのカバー部7上にロゴを設けることができ、当該ロゴは、エアバッグモジュールMが配置される車両の製造業者、及び/又はエアバッグモジュールMの製造業者を示す。そのようなロゴは、(例えば、刻印、編み込み、打印によって)エアバッグモジュールMの材質に一体状に形成可能とされ、或いはエアバッグカバーとは別部品(例えば、柔らかい材料、弾性を有する材料、或いは柔軟性ないし可撓性を有する材料)として構成可能とされ、或いは、例えば強固な接続部62の領域でシェル部6上に縫合されてエアバッグカバー5からロゴフラッグとして突出可能とされる。]
[0083] 図15aの変形例である図15bによれば、エアバッグモジュールMはその断面が本質的に三角形とされ、該当する柔軟なエアバッグカバー5には、3つのスポークを有するステアリングホイールが有利に設けられ、このため当該エアバッグカバーの角部のそれぞれに3つのスポークSがそれぞれ割り当てられている。] 図15a 図15b
[0084] 図16a及び図16bには、図1及び図15aの構成から幾何学構造について変更された実施形態の分解図及び斜視図が示されており、このためモジュールラック1’及びモジュールカバー5’の幾何学形状が主な相違点とされる。これらは、図16a及び図16bの構成では、2つのスポークを有する車両ステアリングホイールLの2つのスポークSを本質的に完全に被覆するように(ステアリングホイールリムKによって規定される所定平面に沿って)長めに構成されており、これは特に図16a及び図16bによって明確化される。] 図1 図15a 図16a 図16b
[0085] 図16a及び図16bには、環状に一周するステアリングホイールリムKと、2つのスポークSを介してステアリングホイールリムKに接続されたステアリングホイール中央領域のハブNとを備える車両ステアリングホイールLが詳細に示されている。] 図16a 図16b
[0086] ステアリングホイールスポークSは、ステアリングホイールLに直接的に組み付けられ、従ってステアリングホイール骨格の一部を形成し、また別個の被覆物又は収容体を備えておらず、これは、その被覆機能ないし収容機能が、エアバッグカバーM、及び特に図16a及び図16bの実施形態のエアバッグカバー5によって兼務されているからである。従って、一方でエアバッグモジュールMのモジュールラック1’は、ステアリンホイールLのうち運転者に向かう上面に関し、ステアリングホイールLの2つのスポークの骨格を本質的に完全に被覆するように長尺状に構成されている。モジュールラック1’には、一方では、複数の固定開口の形態の固定部12が設けられ、当該固定部は、ジェネレータアセンブリグループ2を、固定開口に係合する固定ボルトの形態の固定要素22を介してジェネレータ側に固定する機能を果たし、また他方では、ジェネレータアセンブリグループ2の(ポット形状の)ガスジェネレータ25の一部のための開口部15が設けられている。] 図16a 図16b
[0087] 本実施の形態において、ジェネレータラック20から突出するジェネレータ側のこれら複数の固定要素22は、それに応じて例えば挿通開口の形態の固定部を設けることによって、ステアリングホイール中央領域にエアバッグモジュールMを固定する機能も同時に果たすこともでき、その挿通開口に対し、ジェネレータ側のねじボルトの形態の固定要素が係合し、また図示されていない取り付けナットによって固定される。モジュールラック1’は、固定開口の形態のその固定部12に固定ボルトの形態のジェネレータ側の固定要素22が挿通され、(ハブNの上方で)ジェネレータラック20とステアリングホイール中央領域との間に挟み込まれてクランプされる。]
[0088] 図16a及び図16bの実施形態では、エアバッグモジュールのエアバッグ3は、長尺状のエアバッグ包体へと圧縮され、このエアバッグ包体の外側境界部がモジュールラック1’の長尺形状に適合されている。] 図16a 図16b
[0089] 図16a及び図16bによれば、環状に一周するシェル部6と、シェル部6のうち車両乗員に向かう前面側をシールするカバー部7とを有する柔軟なエアバッグカバー5’は、モジュールラック1’、ジェネレータアセンブリグループ2及びエアバッグ3からなるエアバッグアセンブリグループを被覆する機能を果たし、このためエアバッグカバー5’は、エアバッグモジュールが予定のように規定状態で車両に装着された際に、エアバッグ3及びジェネレータアセンブリグループ2のみならず、モジュールラック1’及びステアリングホイールスポークSもまた被覆するように構成され、これによりステアリングホイールに直面して着座している運転者によって視認可能とされない。] 図16a 図16b
[0090] 図16cには、エアバッグカバー5’の特定の構成に関し、図16a及び図16bの実施形態の変形例が示されており、当該エアバッグカバーは、図16cの実施形態においても、本質的に車両ステアリングホイールLのスポークSを被覆するように長尺状に構成されており、一方で図16cのエアバッグカバー5’では、図16a及び図16bのエアバッグカバーとは異なり、長尺延在方向(長尺軸)に関しては非対称とされている。] 図16a 図16b 図16c
[0091] 従って、柔軟性を有し、また必要に応じて伸縮性を有する(柔らかい)材料をエアバッグカバーに使用することによって、車両周辺部、例えば運転者用エアバッグモジュールの場合のステアリングホイールに視認可能な隙間(ギャップ)が形成されるのを防止するという可能性が新たに生じ、また更には、エアバッグカバーにおいて運転者に視認されない破断継ぎ目が形成され、エアバッグの膨張及び展開の間に、エアバッグ拡張用の開口部を開放するべく当該継ぎ目に沿って破断する。]
[0092] 更に、軽量で柔軟性を有する材料からなるエアバッグカバーは、低圧下での開放が可能とされ、従って適用されるガスジェネレータに対する要求が低減され、また特に低温又は特に高温の場合に好ましくは変形量が低くなるような使用材料を選択することができる。]
[0093] 先述のエアバッグカバーの実施形態ではそれぞれ、各エアバッグカバーが1又は複数の柔軟なプレカット材料部からなり、それらは柔軟なカバーを形成するべく規定の材料部に沿って、特にはリム部に沿って互いに接続されるように特徴付けられており、このため接続部は、エアバッグモジュールのエアバッグの膨張及び展開の間のその抵抗特性に関しては、膨張時にエアバッグ展開用の開口部を開放するべく、接続部の少なくとも一部が分離される(緩められる)ように特徴付けられる。]
[0094] 複数のプレカット材料部の場合には、共にエアバッグカバーを形成する各々のプレカット材料部に異なる材料を使用することができ、それぞれの場合にエアバッグカバーの各部位の機能が適合される。従って、エアバッグカバーのうち装飾に関し視認可能な領域のカバー部に対して異なる材料が使用可能とされ、またエアバッグカバーのシェル部(シェル部分)については別の材料特性が適合可能とされる。]
[0095] 従って、柔軟なエアバッグカバーは、好ましくはエアバッグモジュールの外側カバーを形成し、柔軟なエアバックカバーがキャップとエアバッグとの間に中間層を単に形成する場合には、エアバッグモジュールを取り囲む追加のキャップを要しない。実際には、複数タイプのモジュール、例えば運転者用モジュール及び乗員用モジュールが、少なくとも車両乗員が視認可能な部位、即ち少なくともそのカバー部にある場合には、柔軟なエアバッグカバーが各エアバッグモジュールの外側カバーを有利に形成する。従って、車室内において視認可能とされる視認可能面の事(特に、少なくともカバー部の場合)とされる。]
[0096] そのようなエアバッグカバーを製造するために、先ず最初に、その後でエアバッグカバーを形成するべく互いに固定される(平坦状の平らな)プレカット材料部が準備され、またエアバッグカバーをモジュールラックに対し後ほど固定するための適切な固定手段が用いられる。前述の順序とは異なり、複数のプレカット材料部の接続前に、少なくとも1つのプレカット材料部に固定手段を取り付けることもできる。]
[0097] 改良として、各プレカット材料部の少なくとも一部が、追加の方法ステップで処理可能とされ、例えばプレカット材料部によってエアバッグカバーのカバー部を形成し、(圧力及び/又は温度の作用による)形状成形処理を行ない、これにより一方では材料の柔軟性が維持され、三次元の基本形状が形成される。]
[0098] エアバッグを、必要に応じてエアバッグモジュールの更なる別の構成要素、例えばジェネレータアセンブリグループ及び/又はモジュールラックのような構成要素とともに、エアバッグカバー内へと圧縮するために、先ず最初に柔軟なエアバッグカバーが一度折り返され、これにより通常は視認可能なエアバッグカバーの外壁部が内側に向かい、またその反対に内壁部が外側に向かい、その後エアバッグカバーに収容されたエアバッグは、必要に応じて、補助領域(例えば、その上部プレート)で中間層を介してエアバッグカバーの一部、特にそのカバー部に接続可能とされる。]
[0099] 次の製造ステップでは、エアバッグカバーに収容されたエアバッグは、例えば折り畳み及び/又は襞付けによって圧縮され、またその後にエアバッグカバーは、圧縮されたエアバッグ包体を覆うように外側への回転によって折り返され、これにより柔軟なエアバッグカバーの外壁部及び内壁部も再び外側に向かう。]
[0100] 最後に、エアバッグカバーは、例えばモジュールラックや別の車両構成要素としての保持部に対し、そこに設けられた例えば(環状に一周する)固定バンドの形態の固定手段を介して固定され、このためエアバッグカバーのうちエアバッグカバーのカバー部(上部側)とは反対側の前面側(底部側)において固定が生じ、このため固定手段を適切に(正確に)配置することによって、同時にエアバッグカバーの締め付けも可能とされる。]
[0101] このため、特にエアバッグカバーが新たに緩むこと無くエアバッグカバーの張力を吸収可能となるように、該当する保持部に対してエアバッグカバーが固定される。これは、予め組み付けられたエアバッグモジュールとして車両に装着されるべく予め組み付けるエアバッグモジュール内において、エアバッグがモジュールラックと共に予めモジュールラックに装着されるときに特に重要とされる。車両へのエアバッグモジュールの装着の間に、エアバッグカバーが最終的に車両に固定されると、車両衝突時のエアバッグの膨張及び展開の際にエアバッグカバーに作用する荷重によって、柔軟なエアバッグカバーが1又は複数の該当する保持部(保持部品)から故意無く分離されないように構成されなければならない。]
[0102] 異なる柔軟なエアバッグカバーが、(車両ステアリングホイールに組み付けられる)運転者用エアバッグモジュールとして使用される実施例によって前述したが、そのような柔軟なエアバッグカバーは、例えば、助手席用、側面用、頭部用、頭部−胸部用、膝部用、また別のエアバッグモジュールのような別の種類のモジュールにも使用可能とされる。特に、エアバッグモジュールにおいて、1又は複数の車両乗員の視認可能領域にエアバッグカバーの少なくとも一部が配置されるようなエアバッグカバーが有利とされ、これにより柔軟なエアバッグカバーを設計する実現性が明確化される。]
[0103] 水平状、直線状、又は規定曲線に沿ってエアバッグカバーの延在面が形成されるように、特にエアバッグカバーにおける非水平/うねりを回避するように、エアバッグカバー又はエアバッグカバー材料は、柔軟性を有し、また必要に応じて伸縮可能とされ、従って柔軟性を有する場合に有利とされ、適正な(張力)荷重がエアバッグカバーに作用する。これは同時に、エアバッグカバー内に形状成形の形態で配置されたエアバッグ包体にも作用し得る。]
[0104] エアバッグカバーの拘束力は、例えばモジュールラックのような少なくとも1つの保持部への固定の際に固く結合されることによって生じる。従って、作用する張力荷重は、例えばエアバッグカバーに使用される材料の柔軟性、柔らかさ及び弾性、エアバッグカバーの締め付け及び締め付け解除、伸縮及び伸縮解除、拡張の比率のような異なる因子、またコンパクト化されたエアバッグ包体の圧縮度合いなどに依存する。そのような影響因子を調節することによって、異なる柔軟性材料、例えば織物材料、プラスチック材料(特にはフィルムの形態)、皮革、合成皮革などのように弾性が完全に異なる材料を、カバーに対して使用することが可能とされる。]
[0105] 1,1’モジュールラック
2ジェネレータアセンブリグループ
3エアバッグ
4装着リング
5,5’エアバッグカバー(モジュールカバー)
6シェル部
6a 外面(外壁部)
6i内面(内壁部)
7カバー部
7a 外面(外壁部)
7i 内面(内壁部)
8 中間層
10保持プレート
12 固定部
14外側リム(リム部)
15 凹部
16側壁部
20 ジェネレータラック
22固定要素
25ガスジェネレータ
32 接続部
35 凹部
60,60a,60b,60c,60d,70プレカット材料部
61ループ
62,64,72,74,82 接続部
67 接続領域
Kステアリングホイールリム
L車両ステアリングホイール
Mエアバッグモジュール
N ハブ
S スポーク]
权利要求:

請求項1
車両用エアバッグモジュールのエアバッグ包体へと圧縮されたエアバッグ(3)を収容するエアバッグカバーであって、柔軟な材料からなる1つ又はそれよりも多くのプレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)と、前記少なくとも1つのプレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)がエアバッグ包体の少なくとも一部を収容するエアバッグカバー(5)を形成するように、前記少なくとも1つのプレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)の領域を互いに接続する接続部(62,64;72,74)と、を備え、a)前記エアバッグカバー(5)は、車両装着時に、少なくとも一部が車両乗員に視認可能とされる前記エアバッグモジュールの外側カバーを形成し、b)少なくとも幾つかの接続部が分離可能に構成され、衝突事故の際に前記エアバッグ(3)が膨張及び展開したとき、該当する接続部(64,74)が分離されることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項2
請求項1に記載のエアバッグカバーであって、前記少なくとも1つのプレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)は、伸縮可能な材料から製造されていることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項3
請求項1又は2に記載のエアバッグカバーであって、前記接続部(62,64;72,74)は、前記少なくとも1つのプレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)の縁部領域間に形成されていることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項4
請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記エアバッグカバー(5)は、前記エアバッグ包体を取り囲むシェル部(6)と、前記シェル部(6)の前面側に配置されたカバー部(7)とを有することを特徴とするエアバッグカバー。
請求項5
請求項4に記載のエアバッグカバーであって、前記カバー部(7)は、前記エアバッグ(3)の展開の間に、少なくとも一部が前記シェル部(6)から分離されることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項6
請求項5に記載のエアバッグカバーであって、前記カバー部(7)は、前記エアバッグ(3)の展開後に、少なくとも一部が前記シェル部(6)に接続されていることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項7
請求項5に記載のエアバッグカバーであって、前記カバー部(7)は、前記エアバッグ(3)の展開の間に、前記シェル部(6)から完全に分離されることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項8
請求項5から7のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記カバー部(7)は、前記エアバッグ(3)に接続され、エアバッグ展開後においても少なくとも一部が前記エアバッグ(3)との接続を維持することを特徴とするエアバッグカバー。
請求項9
請求項4から8のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記シェル部(6)は、前記エアバッグ(3)の膨張及び展開の際に分離される少なくとも1つの分離可能な接続部(64)を有し、これにより展開する前記エアバッグ(3)用の開口部が前記シェル部(6)に形成されることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項10
請求項1から9のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記エアバッグカバー(5)内に、少なくとも1つのループ(61)が少なくとも1つの分離可能な接続部(64)によって形成固定され、前記ループ(61)は、前記エアバッグ(3)の膨張及び展開の間に前記接続部(64)が緩むことによって、前記エアバッグカバー(5)の一部へと変形可能とされ、これにより前記エアバッグカバー(3)によって定まる容積が増加することを特徴とするエアバッグカバー。
請求項11
請求項1から10のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記エアバッグカバー(5)は、当該エアバッグカバー(5)を専用の保持手段(1)に固定可能とする固定手段(4)を備えていることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項12
請求項11に記載のエアバッグカバーであって、前記固定手段(4)は、前記エアバッグカバー(5)上を一周する固定リングからなり、前記エアバッグカバー(5)は、この固定リングを介して前記保持手段(1)に固定可能とされることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項13
請求項1から12のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、柔軟なエアバッグカバー(5)に規定形状にするべく張力が付与されると、前記エアバッグカバー(5)は専用の保持手段(1)によって保持されることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項14
請求項1から13のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記エアバッグカバー(5)は、前記エアバッグ(3)を収容するように当該エアバッグカバー(5)が折り返し可能とされ、これにより前記エアバッグカバー(5)が回転されることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項15
請求項1から14のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記少なくとも1つのプレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)は、前記接続部(62,64;72,74)での接続が形成される前は、平らなプレカット部として形成されることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項16
請求項1から15のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記少なくとも1つのプレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)用の材料は、織物、特にプラスチック箔としての可撓性プラスチック、皮革、合成皮革の中から選択されていることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項17
請求項1から16のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記エアバッグカバー(5)は、前記エアバッグ(3)を収容するための外側収容体を形成し、これにより前記エアバッグカバー(5)とは別に、前記エアバッグ(3)から形成されたエアバッグ包体を収容し、前記エアバッグ包体自体を保持可能とするエアバッグ(3)用の別の収容体を要しないことを特徴とするエアバッグカバー。
請求項18
請求項1から17のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーであって、前記エアバッグカバーは、圧縮状態のエアバッグ包体として収容したエアバッグ(3)を保持するよう配置構成されていることを特徴とするエアバッグカバー。
請求項19
特に請求項1から18のうちのいずれか一項に記載のエアバッグカバーを製造するための方法であって、前記エアバッグカバー(5)は、柔軟な材料から製造された少なくとも1つのプレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)から形成され、前記少なくとも1つのプレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)の領域が互いに接続され、少なくとも幾つかの接続部(62,64;72,74)が分離可能とされ、衝突事故の際の前記エアバッグ(3)が膨張及び展開したとき、該当する接続部が分離されることを特徴とする方法。
請求項20
請求項19に記載の方法であって、前記プレカット材料部(60;60a;60b;60c;60d;70)として、平らなプレカット部が使用されることを特徴とする方法。
請求項21
請求項19又は20に記載の方法であって、柔軟な前記エアバッグカバー(5)に、当該エアバッグカバー(5)を車両構成部、特にモジュールラック(1)に固定するための固定手段(4)を設けることを特徴とする方法。
請求項22
請求項21に記載の方法であって、前記エアバッグカバー(5)を保持手段(1)に固定可能とする固定手段(4)として、前記エアバッグカバー(5)まわりを一周する弾性リングを設けることを特徴とする方法。
請求項23
特に請求項1から18のうちのいずれか一項に記載の柔軟なエアバッグカバー(5)にエアバッグ包体を配置するための方法であって、前記エアバッグカバー(5)は、最初に、前記エアバッグカバー(5)の外面(6a,7a)が内側に向かい、前記エアバッグカバー(5)の内面(6i,7i)が外側に向かうように折り返し可能とされ、その後に、前記エアバッグカバー(5)は、回転によって当該エアバッグカバー全体が折り返され、これにより前記エアバッグ包体を形成するエアバッグ(3)が前記エアバッグカバー(5)によって収容され、前記エアバッグカバー(5)の外面(6a,7a)が再び外側に向かい、前記エアバッグカバー(5)の内面(6i,7i)が再び内側に向かうことを特徴とする方法。
請求項24
請求項23に記載の方法であって、前記エアバッグカバー(5)が前記エアバッグ包体を覆って折り返される前に、前記エアバッグ(3)は、少なくとも1つの接続部(32)において前記エアバッグカバー(5)に接続されることを特徴とする方法。
請求項25
請求項24に記載の方法であって、前記エアバッグ(3)は、前記エアバッグカバー(5)が少なくとも1つの接続部(32)において前記エアバッグ(3)に接続された後に、エアバッグ包体へと圧縮されることを特徴とする方法。
請求項26
請求項23から25のうちのいずれかに一項に記載の方法であって、前記エアバッグカバー(5)は、前記エアバッグ包体を覆って折り返された後に、保持部、特にモジュールラック(1)に固定されることを特徴とする方法。
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同族专利:
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
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